活動休止にあたってメンバーからのご挨拶

ご挨拶

この度一度活動を休止するにあたって、メンバーそれぞれの今の気持ちを書かせていただきました。

メンバーより

はじめまして。
私は地方から上京した大学一年生で、このプロジェクトの代表をやっていた者です。
8月31日に発足されたこのプロジェクトですが、今まで協力してくださった学生の皆様、保護者の皆様には感謝申し上げます。
さて、今まで私たちは皆さんが協力してくださったアンケートを議員の方に提出したり、文科省の方々と直接お話していました。また、メディアにも何度か出て活動していました。
しかし、現状は大きく変わりませんでした。
アンケート記述欄から自分と同じように辛い思いをしてる一年生や先輩方がいることを知っていたので、せめて行きたい人は行けて、オンラインがいい人はオンラインでという形にできたらと思い要望書を議員の方々や文科省の方々に直接渡したりしていたのですが、それも叶いませんでした。何も変えることができず申し訳ない気持ちでいっぱいです…
上に書いたような後悔はありますが、私達は一度活動を休止します。春休みということもありますが、他のメンバーも学年が一つ上がり就活などで忙しくなるという理由もあります。
目的を果たせぬまま休止したくはなかったのですが、来年度の大学の対応にただただ期待するしかありません。
対面で受けたい学生は対面で、オンラインで受けたい学生はオンラインで受けられるような環境がはやく整うことを切に願っています。
今までありがとうございました。


こんにちは。都内私立大に通う大学2年です。
去年の8月に始めた当プロジェクトは、この度活動を休止することになりました。個人的にはやれることは全てやったという自信があるので特に心残りはありません。後は、この春学期大学側がどう動くかを見守るのみです。コロナ禍以後も私たちが遠隔で人と接触する機会は増えるでしょうが、効率の良さを求めて何事もオンラインで完結させた先に何が残るのかという事は、常に留意しておく必要があると思います。最後になりましたが、今まで私たちの活動に協力してくださった保護者の皆様、そして最後まで一緒に戦ってくれたメンバーの皆、ありがとうございました。


私は都内私立大学に在籍する理系の大学2年生です。この度これで一度このプロジェクトの活動を休止するということで、この1年間に起きたこと、感じたこと、最後に私が言いたいことをここにまとめさせていただきました。非常に長文なので、興味のある方だけ読んでいただければと思います笑

 4月、月末に一部の授業でオンライン授業が始まりました。通常ならできていた友人との履修科目の確認、相談の機会が減ったり、第1回目の授業を聞いて先生の雰囲気や自分との適性を見て履修するか決定できていたのが、履修登録をした人にしか授業が公開されないために、先生がどんな方なのか分からないまま履修する科目を決定せざるを得なかったりととにかくバタバタでした。
 5月、すべての授業でオンライン授業が始まりました。実験科目であるのに資料だけがアップロードされ、それを各自で読んで感想を提出するだけの授業、先生とのやり取りがチャットやメールの文面のみで、できているか不安になる演習授業、先生の声が上手く聞き取れず何を言っているか分からない授業など、昨年度の対面授業を知っている私としてはこれを授業と呼んでいいのかと思う授業が多々ありました。もちろん非常に分かりやすく、対面授業の雰囲気をうまく取り込めている授業もありました。
 6月、このころから一日中一人で家にこもって全15科目の授業と毎回の出席確認課題に追われ、パソコンにつきっきりの生活に耐えられなくなってきていました。とにかく日々の楽しみが何もありませんでした。さらに私の一人暮らしの部屋は勉強に適している環境とは言えず、外の騒音に敏感になり集中が続くことが少なくなりました。昨年度ならば友人たちと毎日会うことが楽しみかつリフレッシュで、教室や図書館でしっかり勉強することができていましたが、毎日誰とも話さない単調な日々に家にいることがつらくなり、鬱々とすることが多くなりました。
 7月、多くの授業が終盤に差し掛かってきて最終課題の締め切りが迫ってきました。例年ならば試験で評価する授業がほとんどでしたが、試験が行えないということで成績評価に使われる最終課題はすべての授業でレポート課題に変更になりました。テスト勉強時間はあるものの決まった時間で終わる試験とは違い、長時間を要するレポート課題の山と4月最初の遅れた授業分の補講が土曜日等に詰め込まれ、睡眠時間も食事の時間も削って頭痛に悩まされながら夜を徹して課題をこなす日々が続きました。このころはとにかく何も考えられず何かを感じる隙も無く、気づいたら7月が終わっていました。
 8月、例年より少し遅れたものの無事夏休みに入りました。時間に余裕ができてまず最初に思ったことは、もう夏なんだということ。気づかないうちに4か月経っていたんだということ。春の桜も梅雨の蒸し暑さも今年は記憶にない。季節の移り変わりなんて感じ取る隙も機会もありませんでした。それが私にはどうしようもなく悲しく感じました。
 9月、前期の終わり頃に察してはいましたが、後期も当たり前のようにほとんど全面オンラインで行われることになりました。登校日は後期中4回だけ。また前期の日々がこれから半年続くのだと思うととても晴々とした気持ちにはなれませんでした。1年生の頃に感じられていたこの大学に入ってよかったという気持ちは薄れ、なんでこんな大学に入ってしまったんだろうという気持ちも芽生えていました。そんなときお声がけをいただいて、少しでも行動しなければと思いこのプロジェクトに加入させていただきました。
 10月、このころから若者差別、大学生差別と受け取れるような報道や記事を多く目にするようになり、どんどん気が滅入っていきました。大学生と名指しした感染者報道や若者、特に20代の感染者数が多い、若者の感染拡大が止まらない、若者の意識の低さ等の文言、医師会の高齢者はずっと家に籠ってばかりいると運動不足や認知症につながるので感染対策をして外出してくださいという発言など、終いには決まった時間割でない大学生が歩き回って無症状で感染し、気づかないうちに高齢者に感染させこんなにも高齢者を死なせているんだとテレビでコメンテーターがおっしゃったときには、もうなにかが崩れ落ちるかのように私の気持ちは地に落ちました。
 11月、精神面や体調面に不調がはっきりと現れ始めました。ネットの記事やSNS等を目にするたびになぜか涙があふれ、時には何もしていないときにも授業を受けているときにもご飯を一人で食べているときにも涙があふれて止まらくなっていました。それに加えて体調が崩れ医師のお世話になることもありました。おそらくこのころは鬱状態と言ってよかったと思います。
 12月、とうとう気持ちが自分自身だけでは支えきれなくなり、先生に助けを求めカウンセラーにお世話になることになりました。死にたいという気持ちが芽生え、泣きながら友人にそう告げたのもこの時期でした。それまで自身の大学に訴えかけても散々もうすぐもうすぐと濁され、頑張っている頑張っていると具体性のない言葉に抑えこまれ、挙句嘘ととれるような情報も言われ、社会の風潮や報道と相まって完全に人間不信に陥っていました。カウンセリングも根本的な解決を手助けするものなどではなく、私にはほとんど効果はありませんでした。
 1月、年が明けて後期もあと一か月となっていました。年が明けても報道は相変わらずで、今度は一生に一度の成人式叩きが活発化していました。あるコメンテーターは「成人式なんて集まる必要は無く、頭結って着物着て写真撮れば十分、もし騒いだりしたら成人剥奪くらいしないと」ともおっしゃっていました。社会全体では成人式よりも規模の大きいものなどいくらでも開催されています。それでも若者が集まる成人式というだけで、多くの成人式が潰されました。
 2月、全15科目の全ての課題を出し終え、先生の顔さえも知らない教科もあるなか後期が終了し、大学の同級生や先生には片手で数えるほどしか会わずに一年間が、大学2年生が終わりました。その事実に愕然としながら、もうほとんど諦めが心を支配していました。信じられる大人も大学1年生の頃の日々が戻ることも再びキャンパスに賑わいが戻ることも、もうない。来年度から状況が大きく改善される見込みなどなく、来年度からどうやって生きていこうかという気持ちになっていました。

 ここまで長文になりましたが、一年間のことをまとめました。次にまた長くなりますが、私の意見をまとめます。
 この一年間、大学生は小中高生と違って、行動範囲が広く、満員電車に乗って県を跨ぐ移動をし、大勢が長時間一緒に過ごし授業ごとに教室移動が行われるために、対面授業の実施が難しいと幾度となく言われてきました。こう言われるたびにいつも思っていたことがあります。なぜ社会人とは比べられないんだろうか、と。行動範囲が広いのは大学生だけなんでしょうか。満員電車に乗るのは大学生だけなんでしょうか。県を跨ぐ移動をしているのは大学生だけなんでしょうか。空間を多くの人が共有するのは大学生だけなんでしょうか。
 そんなことないですよね。県を跨いで満員電車に乗って多くの人が通勤・通学しているではないですか。私と同じ年の専門学校生の友人は夏の緊急事態宣言が解除された後は、もう通常の対面授業を受けていました。1、2歳しか変わらない私の大学の付属高校生も昨年度と全く同じように塊になって満員電車から降りてきては、大学生が全くいないキャンパスにどっと入っていって通学していました。私は入構禁止で入れもしないのに。この人たちに罪があるわけではありません。しかし、私はこの人達や通勤している会社員の方を見るたびに気持ち悪くなって吐き気がしました。
 さらに、私の家の近くには詳しくはわかりませんが、高齢者が狭い部屋に集まって講習を受ける場所があります。夏ごろまでは閉まっていましたが、秋くらいからは気づいたら再開していて、高齢者が列をなして並び、狭い部屋で話を聞いている光景を何度と目にしました。ハイリスクの高齢者が。
 またその去年の秋ごろと言えば、プロ野球・Jリーグの観客上限5000人が撤廃されたり、客が声を出さないような演劇や古典芸能等のイベントについては満席が認められるようになったり、Go Toトラベルの東京発着が追加されたり、Go Toイートが開始されたりした時期でした。

「これらができて、なんで私は大学に通えないの?」
「私はずっと家にいて課題をこなすしかないのに、なんでハイリスクの高齢者が出歩いているの?」
「高齢者を守るためなら、若者がどうなってもいいの?」

 こう思ってしまうのは、いけないことなんでしょうか。
 もちろん経済活動を停滞させないため、落ち込ませないために、経済を回せる方が自発的に利用でき、旅行業や飲食業を助けることができるGo Toキャンペーンは適切で必要な政策であったと私は思っています。しかしながら、その間ずっとずっと大学生は置き去りにされたままでした。状況に応じて柔軟な対応がなされることはありませんでした。このときだけでも、少しだけでも通えていたら。後ほど述べますが大学1年生は多少なりとも負担が軽減されただろうと思っています。

 私は、大学という場所は自分の今後の方向性を決める場所だと思っています。そして大学生という立場は、学生という身分で大人の社会に飛び込んでいける立場だと思っています。勉学に励みながら、高校よりももっと多種多様な人がいる中で、人との関わり方を学んで、そうやって沢山の人に出会ってもまれることによって自分の世界が広がり、特に大学1、2年生の時期は自分をゆっくりと見つめることができる期間だと思っています。
 大学は勉強するところ。もちろん分かります。そうだと思います。でもそれだけではない。
 正確に言うと、私はそれだけを求めて大学に進学したわけではありません。もちろん学びたいことがあって、その勉強をするために大学に入ったということが一番ですが、それだけでなく人脈や人としての基礎的な能力をもっと伸ばしたくて進学したという側面もあります。それを大学に求めるのは場違いなんでしょうか。大学の受験生向けの宣伝にはそのようなことが謳われているのをよく目にしてきましたが。
 また、大学の本分は学びの提供ということであるならば、その学びに適した環境を提供することも大学の本分であるはずです。だって私は施設設備費を払っているんですから。この一年間、全員が全員勉強に適した環境でオンライン授業に臨めたわけではありません。家庭の環境が悪い人がいないなどあり得ません。特に今年度は親の仕事がテレワークになって一日中家にいることによって、親の生活に影響されたり、学校に行っていないということによって授業や課題の大変さを理解されずに配慮に欠ける言葉を言われたりすることがあるということを私の周りでもよく耳にします。また私のように一人暮らしであれば、生活する環境と勉強する環境が常に同じ狭い空間であることによって、オンオフの切り替えがうまくいかず、リフレッシュしてしっかりと休息の時間を取ることができませんでした。みんながみんなちゃんとした自室があって、親からの理解があって、勉学に励むことができる人ばかりではないのです。家に居場所がない人なんて沢山いるんです。そういうことが考慮されることはこの一年間ありませんでした。
 肝心の授業の質はどうでしょう。冒頭の方に述べたように資料配布のみの授業までありました。大学はアンケートなどを取って改善に努めると言っていましたが、後期になっても改善されることはありませんでした。なぜか。授業の方法、質は先生の腕に一任されているためです。大学が一定の基準を設けているわけではないので、一定の質が安定して提供される仕組みはできていないということです。しかしながらこんな状態でもオンライン授業は十分な教育効果を得られると自負する大学まで出てきていることには、甚だ驚いています。
 もちろんこの一年間オンライン授業を受けてきて、オンライン授業にも良さがあることは理解しています。それでも私が対面授業にこだわる理由は、効率の追い求めすぎは心身の悪影響につながり、偶然が生み出す可能性は幅広いという考えだからです。私にとって、通学時間は太陽光を浴びて体を動かして、頭のスイッチを切り替え勉強のモードにするための時間であり、友人と話すことは勉強の合間のリフレッシュや自分が気づいていなかった疑問点に気付くための時間でもあります。勉強というものはインプットだけでなく、アウトプットして初めて成立するものだと思っているので、これらすべてを必要ない、無駄だとして排除し、効率だけを追い求めて勉強する形態に私は学びの楽しさを感じられる自信がありません。加えて、対面環境が生み出す偶然性は昨年度私が身をもって経験しています。通常なら話すことがないような人と授業のグループワークやコミュニケーションを通して話すことで、新たな世界に触れて自身の価値観が変化したり広がったりすることは往々にしてあります。そのつながりが今も続いている人も実際にいます。
 もう少し細かな点に言及すれば、オンライン授業はそのような人との関わりが絶たれるだけでなく、本来対面授業なら話してくれる補足事項等の授業内容に関連した事項を動画というものに残すことができないという理由から聞くことができなかったり、空気感というものがつかみづらい上に授業中の取り組みが先生に見えることがないので、全体的に成績評価が甘くなったり、グループワークで一部の人に負担が偏りやすかったり、メール等での質問は意思疎通が図りづらい上に先生によって返信速度はまちまちであり、スムーズに授業に取り組めなかったりという欠点もあるとこの一年で感じました。
 オンライン授業の繰り返し聞けて聞き逃しがないという点は確かに利点だと思います。でも私の場合は、一回しか聞けない、聞き逃せないという緊張感によって高い集中力を維持し続けられる対面授業の方が授業内容が頭にしっかり入っていたなという実感があります。そうやって昨年度は友人たちと支え合いながら授業の内容を理解する(成績評価が試験であったということもあり)ということに重点をおいて勉強に取り組めており、課題のために生きたというような感覚の今年度とはやはり大きく違いました。
 
 この一年間、私にとっては前述したきたように本当にたくさんの嫌なことがありました。だから、自分で大学に対して少しでも働きかけたり、プロジェクトでも微力ながらも行動したり、環境の悪い自室を少しでも改善しようとしたり、自助でできることはやってきたつもりです。それでも何も変わらなかった。何も変えられなかった。時間を取り戻すことはできませんでした。力及ばず申し訳ない、悔しい気持ちでいっぱいです。
 それでも何とか一年間終えることができたのは、行き詰ったときに助けを求めることができる友人や先生がいたからです。でもそれは昨年度、対面環境での友人や先生との信頼関係ができていた2年生だったからそうすることができたことです。そのつながりがないに等しかった1年生はどんなに心細かっただろうと思います。人間関係の構築について大学から手助けがあるわけでもなく、1からすべて自分で構築しなければならなかった大変さは想像してもしきれません。助けを求めるにも偶然があふれる人と対面で会う機会がなければ、メール等で自らアクションを起こすしかなく、人によっては迷いや躊躇いが生まれ上手く声を上げられない学生もいます。そのような経験は誰にでもあるのではないかと思います。
 1年生だけではなく、3年生や4年生だった方も研究を縮小せざるを得なかったり、最後の卒論発表会も人前で発表することなくオンラインで終了など、多くの「人生で最後のこと」がなくなってしまったんだと思います。報道では卒業旅行ナシとも散々言われ、本当にどの学年も一年間抑えこまれてきました。

 私はまだ現段階では対面環境にはオンラインではどうにも代えられないものがあると思っています。全部が全部オンラインで済むなど現段階では不可能なことです。実際できていないのですから。
 そして学生が施設を利用し、対面授業を受けることは正当な権利です。大学が通学制のままであるならば、如何なる状況になってもその権利が剥奪されることはないはずです。この一年間、私の場合ずっと入構禁止でキャンパスさえも入れてもらえず、大好きな図書館さえも一度も利用できませんでした。文部科学省は何度も大学に対して対面授業の実施をするように通知を出しているにもかかわらず、正直大学は学生をどこまで閉め出せば気が済むのかという気持ちがあります。

 大学には大学生の居場所という役割があると思います。その役割を大学が果たし、私と同じような思いをする人がこれから現れないことを願ってやみません。

私の今の願いです。貴重な今を生きさせてください。

 もうあと一か月で来年度が始まりますが、大学には対面環境が可能にする物事の多様性や人との信頼関係構築の重要性、4年間しかない学生生活の貴重性を十分に考慮した大学生活の提供がなされることを切に願っています。

 こんな駄文かつ長文を最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。ここに書き綴ったことはあくまで私の体験談、考えであり、大学生全体の総意ではありません。しかし、こういう学生もいるんだということを少しでも知っていただければ幸いです。
 これまで大学生対面授業再開プロジェクトのアンケート等に協力してくださった皆様、裏で支えてくださった方々、本当にありがとうございました。この場をお借りして感謝申し上げます。

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